内田 聡一郎さん(LECO)

渋谷系カルチャーを牽引し、美容界のトップを走り続けるLECO代表内田さんが語るこれからの美容業界。

渋谷系カルチャーを牽引し、常に美容界のトップを走り続けている『LECO』代表の内田聡一郎さん。20代、30代、40代、それぞれの世代でやっておくべきこと、やりたいことを提唱し、これからの美容業界を展望しつつ、美容師として、経営者としてどう進むべきかを熱く語っていただきました。

ライター 森永 泰恵 | カメラ 山﨑 美津留 | 配信日 2022.3.3

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コロナ禍で、美容師のキャリア形成のスピードが速くなっていると感じています

以前、「若手美容師(20代)がやっておくべき7つのこと」を提唱されておられました。コロナ禍によってそれは変化しましたか?

内田 聡一郎さん(LECO)

根本的にはこれは本質だと思っているのでコロナ禍であっても変わりはありませんが、コロナ禍になってすべてのスピード感が速くなったと感じています。もしかするとこの7つのことは20代というより10代後半でやっておいたほうがいいのかもしれません。それくらいすべてが前倒しになっていると思います。

サロンに入って一人前になり、トップスタイリストになり、代表になり、そして独立するというキャリア形成の段階が5~10年くらい前倒しになり、僕の周りでも20代後半で独立する人が当たり前にいます。それに憧れている若い子もたくさんいて、とにかくすべてが駆け足で時間が過ぎているように思います。

今は情報を取りにいきやすいインフラが整っているので、僕が20代後半の時には考えもしなかったことを、今の20代のほとんどが当たり前に考えるようになっています。

50代になった時に燃え尽きてしまうのではないかと心配になるくらいです。もっとゆっくりと着実な歩みを進めてもいいのではないかと思います。

内田流 30代でやっておくべき5つのこと

「30代でやっておくべきこと」は、どうお考えですか?

内田 聡一郎さん(LECO)

僕が30歳の時は『vetica』のクリエイティブディレクターとなり、38歳で『LECO』をオープンしました。そこを振り返りつつ、僕なりに5つのポイントを挙げてみました。


1.斜めの関係をつくる

20代は先輩や上司にかわいがってもらって縦のつながりをつくり、同期や同級生と一緒にコミュニティをつくって横のつながりをつくることが大事です。

30代になるとある程度経験を積んだ上で、全然違うジャンルを模索することが大事になってきます。

内田 聡一郎さん(LECO)

自分の元々のフィールドと違う、「斜め上」な人間関係や出会いをつくっておくといいと思います。

20代でがんばって美容師としてある程度キャリアを積んでいることが前提になりますが、たとえば僕の場合はラジオで美容師対談をしたりしていました。それも斜めな関係かなと思います。

美容師としてキャリアを積んできているのをベースに、違う業界でがんばっている人とつながっていく感覚は、僕はとても大事だと思っています。

日々サロンワークをする上で美容業界以外の方とつながるのは一見難しそうですが、SNSや、コロナ前であれば食事の場などで「自分はここにいるよ」と手を挙げていれば、向こうから自分を見つけてくれることもあります。

違うフィールドの人に自分からも行きつつ手も挙げていると、少なからずつながりは生まれてきます。

それを意識することが大事です。

内田 聡一郎さんの作品

2.向き、不向きを知る

これは30代に入ってからすごく大事なことです。

20代はがむしゃらに何にでも首を突っ込み、教えられたものに対して基本はYESの立場で突き進むという姿勢でいいと思います。

30代になると、プレイヤーとしての自分を極めたいのか?

裏方としてマネージメント業に軸足を置きたいのか?

自分は商品開発に長けているのではないか?…、

そういうことが次第に見えてくるようになります。

20代で色々失敗したことを経て、30代は自分の好き、嫌いや、それに伴って向いている、向いていないを知るのに大事な時期です。まだまだチャレンジも必要な年齢ではあると思いますが、前述のように業界的にキャリア形成が早くなってきているので、20代から30代にいくにあたって、より戦略的に自分がどこに特化していくのか、自分のポジションは何なのかを知り、向き、不向きをしっかり把握することが大事です。それによって自分の未来を見据えることもできると思います。

3.本を読む

僕は20代から比較的よく本を読んでいましたが、30代ではより重要です。オンラインでも電子書籍でも何でもよいのですが、本を読むことで何かの知見を貯蓄していくことが大事です。自分が学習したものを集積し、周りの人にアウトプットしていくことを繰り返してみましょう。僕も本を読んで様々な影響を受けました。

インプットするとアウトプットする場所が欲しくなります。まず本を読んで頭を整理すると、自分は何に向かったほうがいいのかも整理できます。

内田 聡一郎さん(LECO)

本は過去のすべての知見が入っているものだと思うので、僕は時間があれば読んでいます。ビジネス系はもちろん、小説、エッセイ、写真集、なんでもいいと思います。本はしっかり編集されていて1つの情報としてまとまっているものなので、やみくもにネットで情報を探すよりも、本を1冊読んだほうが知識がより深まります。自分の好きな作家を見つけて、その人の文章構成や表現方法、ストーリー性などに没頭するのがおすすめです。

小説なら、僕は村上春樹さんや桜井亜美さんが好きです。桜井さんはかなり早くからLGBTQ+など性的な問題に切り込んだ小説を書いている方で、僕が読んでいたのは20年ほど前ですが、桜井さんの作品はたくさん読みました。村上龍さんも読みましたね。あとは海外の写真家の写真集やエンタメ系の本など色々です。オンタイムの情報源として雑誌もよく読みます。僕は1人っ子だったので家庭の中で本を読む環境が自然にあったことも影響しているかもしれません。今も仕事の帰り際に本屋さんに寄って、1時間くらい立ち読みしたり何を買おうか迷ったりしています。

4.お金の知識をつける

20代は朝から夜まで懸命に仕事をして日々、駆け巡り、後ろを向くタイミングがなかなかありません。

僕も20代が終わって30代になった時にふと、「お金のことは全然考えてなかった」と思いました。自分がどんな人生を送りたいのかを考えた上で、どれくらい貯蓄したほうがいいのか?貯蓄をするために自分のライフスタイルをどうすればいいのか?

投資も含めどんなお金の使い方をすればいいのか?

そういうことを考えるのがこれからの時代は特に大事になってきます。

内田 聡一郎さんの作品

うちのスタッフにも「30代になったらお金のことをちゃんと考えておいたほうがいいよ」と言っています。本を読んだり、YouTubeを見るのもいいと思います。わかりやすく説明をしてくれている動画がたくさんあります。

お金のことをまったく意識せずに過ごしていると、30代半ばになった時に「結婚したいけれど、全然お金がない!」ということになりかねません。

お金の余裕は心の余裕。30代になったらお金の知識をつけておくことをおすすめします。

5.副業をしてみる

「20代は美容に前のめりになり、死ぬほど練習するべき」と言っていますが、30代になっても引き続きそれはもちろん続けつつも視野は広がってくると思うので、今まで考えてなかったことに着手してみましょう。

それがいちばんわかりやすいチャレンジです。

内田 聡一郎さん(LECO)

僕の場合は20代からDJを副業としてやっていました。

自分の趣味を開花させて新たなキャッシュポイントを創出すると、多角的に自分の人生について考えられるようになります。今は特に5年先のことは誰も予想つかない時代ですから、どんな時代でも食いっぱぐれないよう、自分のアビリティーを増やしていくことが大事です。

美容師の在り方もかなり多様化してきました。

今までの美容師のキャリア形成とは違う視点から切り込んで成功している人もいます。美容師として今までやってきたことプラス、違うところに一歩踏み出してみるというのも大事なことです。

まだ40代ではないのでトライ&エラーができると思います。やってみたけれど違ったかなと思ったら引き返せる時期。30代の時にそういうことをやっておくといいと思います。

本業をしっかりやった上でのことですが、『LECO』も副業OKです。イラストの仕事をしているスタッフもいます。

プレイヤーとプロデューサー、両面でがんばりたい

40代に突入した内田さん。40代でやってみたいことは何ですか?

内田 聡一郎さんの作品

プレイヤーとして輝きたいというのはすごくありますね。

一般的に40代はプレイヤーとしてのセンスや感度、バイタリティがピークアウトしてくる時期で、20代や30代の頃よりバリバリできるという自信もなくなってきます。でもそこに抗い、一線でプレイヤーとしてつくったものが若い子の心に刺さるような感度でやりたいと思っています。

一方、スタッフも増えてきて、スタッフがどういう風に自分をしのぐような個性や技術、センスを身に付けてくれるのかが楽しみです。「今回は内田さんじゃなくて○○さんで」というように仕事が取ってこられるようなスタッフを育て、プロデューサーとしての側面も伸ばしていきたいです。

それは自分が今までやってきたことよりもずっと難しいということを、この2~3年ですごく感じています。自分がやったほうが早いけれど、その子のスイッチが入るまでじっと待つのは、想像しているより苦しかったです。その分、スイッチが入ってくれた時や結果につながった時は、自分のことよりもうれしいというのは本当なんだと思いました。

40代も引き続き、スタッフを育てることに注力していきたいと思っています。

僕自身のことで言えば、これからも副業や作品撮り、商品開発など色々やっていきたいです。

いまだに僕がいちばん休んでないですから(笑)。

50歳を過ぎるまではこのペースでがんばりたいと思っています。

みんなを引っ張り、スタッフが育ったら店をつくる

店舗展開についてはどうお考えですか?

LECO

スタッフは2022年の4月で32人になります。

3月にもう1店舗オープンしますので、4店舗になります。多店舗展開したいという考えはそもそも無いのですが、器が水で満たされたら次の器に水を入れるというように、正直に人を育て続け、人が離職しなければ、店舗を増やすしかないですよね。育ってきたスタッフのためにステージをつくるという感覚です。

この4年はその流れで出店してきたという自負はあります。

僕や浦さん(浦さやかさん)のことが好きで入社してくれるスタッフがほぼ100%なので、それに対して僕らも裏切らずにやっていけばお店に対する不信感もなく、未来をしっかり見据えられると思います。僕らが強いリーダーシップでみんなを引っ張り、その背中を見ながらついてきてほしいです。

おかげさまで今はまだ離職する人も少ないんですよ。

僕らのようなニッチなゾーンで戦っているサロンは王道なブランディングではないと思っています。

エッジの効いた、少数の人の感性を揺さぶるようなデザイン性やそれに付随するブランディングが、どこまでビジネスとして通用するのかというのは僕にとって大きな挑戦です。尖がれば尖がるほど少数精鋭で、お店として大きく展開していくのは難しいとされていた部分があると思いますので、こういうデザインサロンでもしっかり会社として成立していくんだ、これだけ人数を抱えられるんだというのは、業界に提示していきたいです。

大きいくくりで同じ方向性を向いていればOK

デザインサロンを打ち出す難しさを感じることはないですか?



LECOの皆さん

そもそも『LECO』という集団として1つのイメージで定着していこうというつもりはありません。ずっと一緒に過ごしていれば自ずと同じ属性を持つと思うんです。

自分では違うと思っても俯瞰で見たら同じゾーンにいますから、そこに関して僕が「『LECO』らしくしてほしい」というようなことを言う必要もないと思っています。

好きなことをやっていても、周りからは「『LECO』っぽいよね」という風に言われるはずです。あまりそこは統制する必要がないと思っています。

これからは、小さい独立国のようなチームや集落が集まって1つの国家(サロン)をつくるというのがスタンダードになる気がしています。僕が最前線を走っている限りは僕に憧れて入ってくるスタッフが多いので、いわずもがな『LECO』っぽい人たちが自然と集まってきます。

多少、方向性は違っても、大きいくくりとしては同じ方向性を向いていればOKなのです。

僕自身もこれからピークアウトしつつある中で、自分がトレンドを牽引できなくなった場合、僕が思っているカッコいいとか素敵だと思っているものをスタッフがいい意味で思い切り覆してくれたほうが逆に新しい価値が生まれ、お店をもっと盛り上げられると思うんです。

それは僕にとってはウェルカムなこと。

スタッフに大いに期待しています。

外見と内面、両方を兼ね備えた先に「美しさ」がある

今の時代が求める「美しさ」とは、どのようなことだと思いますか?

内田 聡一郎さん(LECO)

最近、「well being」という言葉が流行っています。

身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることが幸福につながるという考え方で、僕も仕事において意識している言葉です。美しさは外見的なことだけではなく、内面的に心が豊であるか、人に対して利他的であるか、そういうことも美しさにつながってくると思います。

今は外見やセクシャリズムなどを理解した多様的な考え方が広まったので、顔が整っているから素敵だという概念ではなくなってきています。外見とキャラクターや感性がマッチして初めて素敵だという評価になるのではないでしょうか。

僕ら美容師は外見を磨くお手伝いをしていますが、今後は、お客様に対して内面がきれいになっていくヒントもお伝えできるような存在になれたらいいなと思います。

当たり前を見直し、新しい価値が生まれる時代に

美容業界は、今後、どうなっていくと思いますか?

美容業界に限らず、今は色々なものが是正されていく過渡期なのだと思います。おかしいと思うことを声に出しやすくなりましたし、それを受けて是正されることも多くなってきました。「あれ、これおかしいな?」と思うことは徐々になくなりつつあるのではないかと思います。

教育カリキュラムもここ数年ですごく変わりました。教える側も教えられる側も、感覚がずいぶん変わったと思います。戦略の面でも、これまで当たり前とされてきたことに対して「本当に当たり前なの?」という議論が生まれることもあります。

今は自分が思っていることをSNSなどを通じてダイレクトに色々な人に伝えられるので、それによって新しい価値が生まれやすいのだと思います。僕はそれはすごくいいことだと思っていて、たとえば政府が美容師の国家試験科目の見直しを厚生労働省と協議して進めていくというニュースを聞き、世の中の声が大きな山を動かす時代になったことを感じました。美容業界がもっとよくなるような変革があることを期待しています。

内田 聡一郎さん(LECO)

あえて情報を取らないことも大事

若い美容師さんにメッセージをお願いします。

内田 聡一郎さん(LECO)

今は、情報は取りに行けば大抵のことが見つかる世の中です。しかし、答えが多すぎるゆえに情報過多になり、結局自分は何をしたいのだろうか?と迷うことがあります。

僕は、その時々のタイミングで情報を取りに行く時もあれば、あえて取らない時もある、自分のリズムで物事を捉えられるような自分でいられたほうがいいのではないかと思います。今の10代20代はインターネットネイティブなので、インターネットに書いてあることに影響されやすく、日々自分が思うことがブレやすい傾向にあります。それが原因で心がすさんでしまう人もたくさんいるのではないでしょうか。


時にはあえて情報を取らない時間をつくり、情報過多の日常から少し距離を置く時間も大事だと思います。

自分のメンターや、自分がすごくカッコいいと思う近くにいる大人を見つけて、その人とより一緒に時間を過ごしてみるなど、インターネット全盛時代だからこそ改めて、スマホの中よりも周りの人に目を向けてみるといいのではないかと思います。

若手スタイリスト・理美容学生応援し、理美容のこれからの未来を創造する

「The HAIR Movement For Challenge」

(理美容×音楽コラボプロジェクト)のアンバサダーにもご就任頂きました。

内田 聡一郎さん(LECO)

内田 聡一郎さん

1979年、神奈川県出身。国際文化理容美容専門学校卒業。横浜市内のサロンを経て『VeLO』のオープニングに参加。2009年より『VeLO』の姉妹店『vetica』のクリエイティブディレクターに就任。2018年3月、『LECO』を設立。サロンワークの他、雑誌撮影、クリエイティブ活動、セミナー講師、商品開発など多方面で活躍中。


https://www.instagram.com/soucuts/

LECO

LECO

流行に敏感な若い世代を中心に多くの顧客を抱える。エッジの効いたデザインで新しい自分が見つかる場所。2020年4月には浦さやか氏と共に『QUQU』を設立。2021年3月、『LECO oben』を、2022年3月、『LECO odd』を設立。


https://leco.tokyo/

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