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松永英樹さん/Abbey

原宿に出店後、さらにいい立地環境を求めて表参道に移転。1号店とは違う優雅なムード作りを大切にしながら、徹底したスタッフ教育にも力を注ぐ。また、この長い不況を乗り切るため、周囲に惑わされない自分たちの現在のスキルアップを続け、さらに支店オープンにまで発展させた。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2011.4.7

過去の自分に負けないように努力することが大切

原宿での経験があったので、移転後は経営的な不安はあまりなかったです。それよりも、表参道の駅から徒歩で1〜2分の場所なのでお客さまからとても好評です。その結果、もっと友だちを紹介したいという嬉しいお声もいただきました。スタッフ教育に関しては、美容師である前に、一人の人間としてどう思うか、感じるかを考えるよう指導しています。やはり、幅広い方々が来店されますから、接客業として、技術的な教育と平行して人間形成も高めるように努力しています。また、日本は長い不況の時代が続いていますが、私は他のサロンや世間一般と比べたことはありません。むしろ、昨年と今年、あるいは昨日と今日というように、自分たち自身を比較しています。売上げや技術やサービスなどあらゆる面で過去の自分に負けないようにもっと向上したいという考えで指導しています。その結果、移転後も順調に伸び率を上げています。

新しいテイストを1つ取り入れてヘアをデザインする

美容師としての私は、その人らしさを大切にしながら何か新しいテイストを1つ取り入れてデザインするように心がけています。言葉にすれば、『New One』を盛り込む感じです。また、洋書が好きなのでデザインやイメージの参考にすることもあります。カメラマンやモデルなど世界のトップレベルのアーティストたちが手がける作品には、大きな影響力がありますからね。ただ、それがすぐに流行ることはありませんが、数ヶ月後のトレンドを見るとそのテイストとリンクしていることに気づきます。美容師である私たちがそんな新しいテイストや流行の流れをいち早く察知して、それをお客さまのデザインとして反映させることが大切だと思います。

機械ではできない人間の手で作る仕事に誇りを持って

表参道に移転し、3年後には南青山にAbbey2を出店することができました。今後は、技術者になるスタッフがもっと増えてくるので、彼らを伸ばすことが目標です。それと比例してお客さまが増えたら、さらにもう1店舗をオープンさせたいですね。やはり、これから若いスタッフたちがもっと活躍できる環境を整える必要があると考えています。最後に、この業界を担っていく若い人たちに対して、美容業はなくてはならない仕事なので、夢や希望を持って頑張ってほしいと思います。今は、パソコンやケイタイが普及して情報を得たりネットショッピングができる便利な時代です。でも、ヘアスタイルは人間の手を介さないとできません。そのことに誇りを持ってください。そして、目標を持つ時は長期的な夢と小さい夢を両方もって、1つずつクリアしていけば壁も乗り越えられるはずです。夢があれば、おのずと道は開けてきます。最初からすべてできる人はいないので努力を続けて頑張ってください。

有限会社アビー代表取締役。長崎県出身。東京マックス美容専門学校(2年制)卒業。1989年にPEEK-A-BOOに入社。当時、最年少の28歳でアートディレクターに就任。その後、同サロン原宿店店長に就任。2002年に円満退社し、ファッションブランドA BATHING APEプロデューサーNIGO氏とのコラボレーションで原宿にBAPE CUTSをオープン。2007年に新たなブランドサロンとしてAbbeyを表参道に立ち上げる。2010年には南青山にAbbey2をオープン。現在、サロンワークを中心にファッション誌・広告など様々なヘアメイクを手掛ける。また、美容商品の開発、講習活動など多方面で活躍中。

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