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柏木ゆたかさん/rivage

独立して原宿に出店するも、4年目には表参道に拡張移転する。それは自分自身が望む仕事環境を追求した、言わばリスタートでもある。不況時代だからこそ求められる技術とサービスを提供し、また提案するスタイルやデザインにこだわりを持ち続ける。それは柏木さん流の自然体の表れでもあった。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2011.2.3

メンタルな部分を高めてサービスを提供する

独立して原宿にサロンをオープンし、4年目に表参道に拡張移転しました。フロア面積はかなり広くなりましたが、セット面はゆったりとした贅沢なレイアウトにしています。環境的にも住宅街で落ち着いた雰囲気が気に入っています。集客に関しては、厳しい時代ですが現実を受け止めながら展開しています。先日、お客様アンケートを実施したのですが、辛辣な意見が多かったですね。中には、立っているスタッフの顔つきを指摘する声などもありました。お客様のニーズは本当に多種多様なのです。技術的な面は徹底していますが、最終的にメンタルな部分を高めてサービスをしなければいけないと思いました。最近はおもてなしを重視した接客が注目されていますが、過剰なサービスをしたから料金をアップしてもいいかといえばそうではなく、逆に不況だからといって安売りする気は絶対にありません。厳しい時代だからこそ見える部分がたくさんあって、それを察知しながら心を込めて接客したいと考えています。

カットの細かいこだわりや使用する薬剤を厳選

スタイル作りやデザイン面に関して、私は自然なスタイルを極めたいと考えています。例えば、モテ髪などの女性を強調したスタイルがあり、その一方でエッジの効いたモードなスタイルがあるとします。これらは、話題になりやすくメディアでも注目されます。一方で、この中間にある「普通っぽい」スタイルは話題になりにくいのですが、世の中の大半の女性が実は「普通」のスタイルをしているのです。私は、この「普通」を極めたいと考えています。「普通」とは、ヘアが目立ちすぎず、ナチュラルで、その人らしさをうかがえるスタイルという意味です。そのために、カットの細かいこだわりや使用する薬剤を厳選しています。サロンワークでもお客様に喜んでいただける接客を続けてきましたし、これからも変えるつもりはありませんが、自分の中で仕事に関して満足したことはないですね。もし、満足することがあるとしたら、その瞬間に進化もなくなります。満足は何時かハサミを置いた時にします。

美容の世界は甘くはない

昨年の9月に移転したばかりですが、創業から10年以内にもうひと回り大きな展開をしたいと考えています。さらに、スタッフの中には独立して出店をしたいと考える者もいるでしょう。何らかのバックアップができる体制も整えていきたいと考えています。私自身はお客様のご要望がある限り美容師を続けていくでしょう。さらに、チャンスがあればアジア方面でも何か仕事がしたいと目標に持っています。最後に、この業界で頑張ろうと思っている若い人達に対して伝えたいことは、決して甘い世界ではないということですね。中途半端な気持ちでは続かないと思いますが、技術を極めれば路頭に迷うことはありません。また、サービス業であり接客業でもあるので人間的な部分を求められることがたくさんあります。その中で自分のやり甲斐を見つけて頑張ってほしいと思います。

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rivage代表。東京都出身。東京マックス美容専門学校卒業。都内で数店舗を経て、2007年原宿にrivageをオープン。2010年表参道に拡張移転。「究極のナチュラル」をテーマにデザインを提案し続けている。現在、サロンワークを中心に一般女性誌、美容専門誌の撮影の他、美容学校やWebサイトのプロデュースも手掛ける。


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