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岸井貞志さん/M.SLASH

スタッフ教育に関して、個性を大事にし魅力的な人材育成をモットーにした。それがブランドとして魅力的なサロンにつながると考える。人を輝かせる職業ゆえに、まず自分たちが内面から輝くことが大切。また、自分に誇りを持てる美容師になるために、地道な努力の積み重ねが重要。それが大きな自信につながる。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2009.10.1

魅力的なサロンにするために魅力的な人材を育てる

M.SLASH は、私が経験した完全歩合制の面貸しのシステムではなく、従来のサロンシステムで行っています。それは、会社としてしっかりした柱を築きたかったからです。現在、スタッフ教育に関して気を配っているのは、個性を大事にするということです。例えば、スタッフは同期や周囲の動向が気になり、それに合わせようとする傾向にあります。そうなると、個々の魅力が消されてしまう恐れがあります。そうではなく、周りとのギャップが生まれることで個性が発揮でき、それが魅力的な美容師になるというのが私の考えです。それは、サロンのブランドに置き換えてみても同じことで、魅力的であるべきだと思います。魅力的なサロンにするには、まず魅力的な美容師を育てること。また、後輩たちは魅力的な先輩に引っ張られるので、大所帯になった今はそんな教育を心がけています。

従来のサロン形態から変わらなければいけない時代

私たちは、トータルビューティーのスタンダードを築こうと言い始めて5年になります。今はネイルやエステを含めて、従来のヘアサロンの形態から変わらなければいけない時代だと思います。そんな、日本における美容のスタンダードをM.SLASHで作りたいですね。そのために、レセプション、ゲストサービス、セラピスト、ネイリスト、エステティシャンなどを用意して、メニュー展開を充実しています。今後は、さらに強化していきたいと考えています。それと、サロンワーク以外に撮影会を開いて、作品作りにも力を注いでいます。私たちの商品価値としてやはり技術が大きなウエイトを占めるわけで、そのクオリティを上げることが大事です。その明確な目標として、JHAのグランプリを取ろうと決めました。撮影会はそのためのもので、2004年から2008年までで16作品がノミネートされました。まだ、グランプリは獲得できていませんが、いつか実現できればいいですね。

だめでも何かに向かって努力するのが魅力的な人

M.SLASH では、『自分に誇りを持つ』というのが20年来のポリシーです。言い換えれば、自分の仕事やお客さま、自分の仲間や環境が他人に自慢できるかどうかということ。人間は目先の物事に惑わされがちです。そうではなく、どれくらい人より頑張れたか、人より多く役割をこなせたかといった地道な努力が重要です。その積み重ねが自信につながります。だから、美容業界にいる若い人たちには、自分に誇りを持って頑張ってほしいですね。私は昔からトライアスロンをやっていて、海外の大会にも出場しています。私たちの仕事は、外面的に人を輝かせるのが使命です。しかし、内面の豊かさで顔の表情が変わるのも事実で、その人の生き方が容姿に大きく関わってきます。魅力的な人と関わりたいのであれば、自分が魅力的になること。では、どうすれば魅力的になれるのか。それは、何かに向かって努力することですよね。私の場合は、それがトライアスロン。できなくてもいいから、何かに向かっている方が生き生きすると思いますよ。

M.SLASH 代表、株式会社MIC代表取締役。山形県出身。マックス美容専門学校(通信科)卒業。定時制高校と美容学校通信科を同時に就学。数店舗を経て21才で面貸しの完全歩合制システムのサロンに勤務。1年で売上げトップのスタイリストになる。店長を2年間務めた後に27才で独立。1988年に横浜で M.SLASHをオープン。現在、横浜を拠点に東京・自由が丘や青山を含め13店舗を展開。ヘアを中心にネイルやスパなど、トータルビューティーサロンのスタンダードの確立を目指す。また、アスリートとしてトライアスロンに傾倒し、独自の視点で捉えたブログも定評。

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