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高柳 司さん/FLOWERS

拒否していた武道館ライブでリーダーに任命され参加。しかし、終了後は充実感を味わい、今までの自分の考え方を反省した。それ以降は、スキルアップのため美容業に精力を注ぎ、ディレクターに昇進。日々の生活がお客さまの応援によるものだと再認識する。しかし、自分の中にある美容観が徐々に変化し、気持ちは退職の方向へと傾く。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2009.9.3

武道館ライブで充実感を味わい心機一転を図る

当時のACQUAはさまざまなイベントを行いましたが、その中でも武道館ライブは一大イベントでした。そんな時に美容師を辞めたいと思っていたいたので、私はライブの参加を拒否したんです。当然、会社側はNGですよね。そんな我がままはダメだと。私は若手のストリートヘアのステージを任され、しかもリーダーシップを取ってステージ構成も考えなさいと言われました。半強制的でしたがステージを行い、終わってみれば充実感と達成感を覚えた記憶があります。その時、美容師として一つの山を超えた様な気がしました。それからしばらくして、ウジウジしていた自分を情けなく思い、反省してもう一度頑張ろうという気持ちになりました。その後も、カリスマ美容師ブームが続き、それ以降は充実した気持ちでサロンワークを行いました。それと同時に、もっと自分のレベルとスキルをアップさせようと、かなり勉強したことを今でも覚えています。

自分の美容観が変化しディレクターとして葛藤

私がディレクターを任された30才の頃は、サロンワークが忙しくてもたくさんのお客さまに支持していただき、そんな応援によって自分の生活が成り立っているんだと再認識しました。そのことに感謝の気持ちでいっぱいでしたね。美容師を続けてよかったと初めて思いました。当時は独立など考えず、このまま ACQUAに勤めてディレクター業を全うしようと思っていました。だから、独立計画もなければ資金も蓄えていなかったです。ところが仕事をしていく上で、自分の中にある美容観が徐々に変化していき、会社側の考えと趣が異なってきました。私はディレクターとして150人のスタッフをまとめていましたから、会社の意向をしっかり受け止めて彼らを牽引しなければいけません。しかし、あやふやな考えのままで指揮することは無責任になると判断したんです。そんなジレンマに悩みながら、最終的には身を引いて13年間もお世話になったACQUAを辞めることにしました。

antiの小松さんから1号店を譲り受けて出店に

退職を決めた時は他店に勤めるという選択肢もありましたが、今までのキャリアを生かすため小さくても自分のお店を持つことがベストだと考えました。ところが、当時はほとんど貯金がなく、計画性のなさで物件も見つからず途方に暮れていました。そんな時、antiの小松さんが支店を統合するために1号店を引き払うという噂を聞き、会っていただいて、譲って欲しいとお願いをしました。「階段が急で年に2人くらいケガするけど、家賃も安いし広さ的にも独立するにはいい環境だよ」って(笑)。しかも、同じ美容業なので内装をそのまま生かすことができ、少しの譲渡金で譲り受けることができました。「知らない人よりは、高ちゃんに後を続けてほしい」と言われた時は嬉しかったですね。20坪でしたがなんとか物件は見つかったものの、実は資金として 450万円が必要だったんです。貯金は200万円。さぁどうしようかと悩んでいたそんな時、今まで500円玉貯金をしていたことを思い出し、大きな袋を3つ銀行に持って行くと、なんと100万円もありました!! そして、退職する最後の月に頑張って仕事をして、150万円の給料をいただきました。これで450万円ピッタリ。即契約をしました。

フラワーズ代表。長野県出身。長野理容美容専門学校(通信科)卒業。美容学校通信科在学中に上京、OPERA(現ACQUA)に入社。13年間の勤務中にディレクターを勤める。その後、2005年に独立しFLOWERSを出店。2007年に拡張移転、現在に至る。現在、サロンワークを中心に、撮影等のヘアメイク、セミナー、マネージメント、商品開発等で活躍。少しエッジの効いたカジュアルなスタイルを得意とし、リアルなトレンドを発信している。

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