TBMG - この人から学ぶ成功の秘訣! by タカラベルモント

HOME > TBMG > 中井智美/switch

 
中井智美さん/switch

自ら、経営者タイプではなく職人タイプの美容師だと実感。オープン以降も、サロンワークに集中して現場主義を貫いてきた。出店には当初から不安があったが、自分自身が納得するため失敗してもいいからとチャレンジ精神で決断し軌道に乗せる。5年目を迎えた今、同業者として女性美容師や若い人にエールを贈りたいという。

ライター 前田正明 | カメラ 更科智子 | 配信日 2009.4.2

失敗してもいいから後悔はしたくないと出店に

出店前はワクワクした期待感よりも、オープンに間に合うのかなという不安の方が大きかったですね。実際に独立してみると、やらなければならないことが次々に出てくるんです。だから、すべては周りで協力してくれた方々のお陰でオープンできたと感謝しています。オープンしてからは、経営というよりサロンワークをするのに必死でした。私はそれまで店長やマネージャー的な経験がなく、どちらかというと職人タイプの美容師です。だから、出店してからも自分の仕事に集中することがほとんどで、経営面に関しては何か問題が起きたらその都度、処理していました。今思えば、最初は不安だらけでした。でも、後悔だけはしたくないと思い、出店に踏み切ったんです。独立を悩んでいた頃、雑誌で『努力したことがすべて報われるとは限らない。でも、成功した人は必ず努力をしている。何かに立ち向かうためにチャレンジをしている』という言葉を目にしたんです。「そうか!」と自分の中で何かが目覚めた気がしました。この言葉を見て、失敗してもいいから納得するまでやってみようと思ったんです。

常に新たな目標設定

私は人生の岐路に達した時、いつも何かに導かれるかのように自然の流れで歩んできました。ある意味で運が良かったし、自分の中で大きな事をしてきた感覚があまりないんです(笑)。私の中では独立・出店が最終目標ではありません。私は、目標が達成できたら、次への新たな目標を設定しています。だから、常に満足感はあまり感じていません。達成した時点で、気持ちはもう次に向かっていますから。ただ、妥協や手を抜くのはいやで、時間を惜しんででも納得するまでやるのがポリシーなんです。出店して今年で 5年目になりますが、経営者になって最近感じることがあります。それは、もっと美容業界が盛り上がってほしいなということ。特に、女性美容師さんには頑張ってほしいです。今までも、結婚や出産・育児などでリタイアされる女性美容師を見てきているので、そんな人が活躍できる労働事情や職場環境が整えばいいなと思います。 switchはそんなサロンにしたいですね。アットホームで温かみがあるサロンにしていきたいと思います。

努力した分だけ必ず技術が身につくのが美容師

そして、女性美容師さんだけでなく若い人たちにも頑張ってもらいたいと思っているんです。この世界は頑張れば誰でも活躍できる世界です。これまで、限られたごく一部の美容師さんしかクローズアップされませんでしたが、今は頑張れば報われる日も来ると思います。ただ残念なのは、途中であきらめる人が多いことです。志半ばで挫折するのは、私から見ても本当に惜しいと思います。特に、アシスタントの段階で美容師を辞める人は、本当にもったいないですよね。美容師としての仕事が楽しくなるのはこれからなのに・・・。たとえ、困難なことや壁にぶち当たっても無理だとあきらめず、頑張れば必ず自信につながるはずです。自信がつくと何事もポジティブに考えられるし、小さな目標でも一つクリアするとさらに次の目標へとステップアップできるじゃないですか。だから、そんな実感をつかんでほしいと思います。周りに応援してくれる人はたくさんいますが、最終的に頑張るのは自分自身。努力した分だけ必ず技術は身につくし、最後には結果が出ます。美容師は夢のある素敵な職業です。だから、美容師を目指している人や、サロンで頑張っている若い人たちには、是非努力していい美容師さんになってほしいと思います。一緒に美容業界を盛り上げていきましょう!!

switch 代表。富山県出身。富山県理容美容高等専修学校卒業。卒業後、インターン生として県内のサロンを経て上京し、東京・広尾のサロンに入社。5年後に退職し、表参道のカーニュ(現アクロス)に入社。8年間勤務後に退職し独立。2005年、表参道に『アートなCafe風サロン』をコンセプトに、50〜60年代のアンティーク家具とモンドリアンデザインを取り入れたサロン『switch』をオープン。現在、サロンワークを中心に雑誌の撮影などでヘアメイクとしても活躍中。

「あなたの感想」をお聞かせ下さい。

※上のボタンのいずれかを押すと感想を送信できます。


TOPページへ戻る